25’夏を越したベランダ植物の状態と来年の【高温・ストレス対策】

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枯れた花うらら

今年の夏は昨年同様に暑くなり、10月中旬でも熊本市は日中30°超えの猛暑が続きました。

ウチのマンションベランダは夏になると35°以上になるのでバイオスティミュラント剤を使った高温対策をしていますが、今夏もいくつかの植物を枯れてしまいました。😢

今回は枯れてしまった植物と枯れなかった植物の違いを紹介しながら、枯らした原因の考察と来年試してみようと思っているカルシウム資材についてご紹介します。

この記事で分かること
  • 高温(直射日光)に弱い植物、強い植物
  • 小さい植物(葉押しの多肉植物)は直射日光は避ける
  • 3年目以降になると暑さに耐性がある?
  • 高温ストレスでカルシウムが消費される
  • 来夏はバイオスティミュラント(ストレスブロック)とカルシウム投与で高温対策

目次

枯れた植物(全部枯れ、一部枯れ)

25’ベランダ気温
7/7~10/18のベランダ気温記録

これはウチのマンションベランダの7/7〜10/18までの気温をWiFi温度計で図ったグラフです。

最大値41.4°と最低値20.2°は瞬間的な観測なので除外して平均を求めると

・最高気温平均値は33.5°
・最低気温平均値は26.7°
・期間平均気温は29.8°

3ヶ月に渡って日中の最高気温が30°以上の高い気温の日が続いたことを示しています😳

この状況をふまえて、今年の夏に枯れてしまったり弱った植物を紹介していきます。


花うらら(多肉植物)

枯れた花うらら
夏に枯れてしまった花うらら(多肉植物)

花うららはチワワエンシスとセダムの交配種です。

交配種は原種と比べ暑さに少し弱いようで毎年夏の高温でやられてしまいます。💦

特に葉押しの小さな株は弱く、直射日光が当たらない場所に置いていても9月後半の太陽の高度が低くなって直射日光が当たるようになると一部の葉は焦げてきて枯れてしまいました。


セダム

枯れたセダム
枯れたセダム

切り戻ししたセダム株は発根が出来ずに枯れてしまいました。

セダム元株
夏越えしたセダム元株

元株は根が十分成長していたからなのか影響はありません。

セダムは高温に強い品種ですが、切り戻しで増やす場合は、最低気温が25°以上になる前までに発根させてあげることが大事ですね。


トパーズ

葉にシミができたトパーズ
葉にシミができたトパーズ

葉の一部にシミが出来ています。下葉は数枚枯れています。

下葉が枯れているのは水が足りていないサインです。

葉が大きくなり広がってくると、上から水やりしても葉で水が弾かれ、たっぷり水やりしていても鉢の中まで水が入っていかずに水不足の原因になります。


ムーンフェアリー

下葉がかれたムーンフェアリー
下葉がかれたムーンフェアリー

下葉が数枚枯れています。

下葉が枯れていますが、残った葉にシミは無く水やりが少なかったのが原因でしょう。

水やりをやっているのに、下葉が枯れる場合は水やり方法を工夫しましょう。
広めの浅い桶(プラスチック製のもろぶた)に水を溜めて底面給水すると確実に土まで染み込みますよ😊


枯れなかった植物

炎天下でも、なんのその! 枯れなかった植物を紹介します。

サボテン

サボテン
夏越ししたサボテン

全く問題無し。元気が良いくらいです。

赤い実が付いています。

このサボテン(黄金司)はウチのベランダ育成環境に慣れたのか最近どんどん増えています。😁


猿恋足

ラティス棚の猿恋足
ラティス棚の猿恋足

猿恋足もサボテンの一種なので高温には問題ありません。

夏の日差しに向かってぐんぐん大きくなります。伸びすぎてバランスが悪くなったので後日剪定しました。

剪定後の猿恋足
切り戻し剪定した猿恋足

月兎耳(多肉植物夏型)

ベランダ棚の月兎耳
ベランダ棚の月耳兎

ウチのベランダに3年以上置いている月兎耳は、直射日光を浴びても全く問題ありません。

ベルベット調の葉は、とてもさわり心地が良さそうです。😊

月兎耳の葉の表面にあるベルベット調で産毛状の突起は「トリコーム」と呼ばれ、このトリコームが葉一面を覆うことで直射日光を反射し熱から身を守っています。

夏型多肉植物には、白い粉状のトリコームに覆われたものがあります。

むやみに触ってトリコームを落とさないように気をつけましょう。


ネオゲレリア

ベランダ棚のネオレゲリア
ベランダ棚のネオレゲリア

葉の中心にあるタンクに水を蓄えておけることから「タンクブロメリア」とも呼ばれ夏に強い植物です。

園芸書では直射日光は避けてくださいとありますが、日の当たるベランダに置いたウチのネオレゲリアは直射日光下でも大丈夫でした。(周りの植物の影もあったので半射光になっていたのかも😄)

来夏は、直射日光がずっと当たる場所に置いて耐えられるか検証してみます。🔬


ペラゴニウム・シドイデス

開花したペラゴニウム・シドイデス
開花したペラゴニウム・シドイデス

南アフリカ原産のペラゴニウム・シドイデスは夏の間もずっと花を咲かせて楽しませてくれました。

葉の形状がゼラニウムに似ているので夏は大丈夫かなぁと心配していました…(以前、ゼラニウムを枯らした経験があります🥲)

夕方に水が乾いてしまっても、水をあげるとすぐに元気になり高温や乾燥につよい品種です。

夏にお花を楽しめるベランダいち押しの植物です。🌼

夏直前の挿し木・葉押し、剪定・植替えは避ける

夏に植物が弱ってしまう一番の理由は高温になるからです。

当然ですね😅

高温が弱らせる原因なのですが、ネオレゲリアや月兎耳のように本来の許容以上に高温に耐えている植物もあります。

3年以上経ち個体の成長と共に環境に順応する能力が上がってきているようです。😳

一方、挿し木や葉押しのまだ成長しきれていない株や高温になる直前に剪定、植替えをした株は弱ったり枯れていまいました。

最近の気候は春や秋の期間が短くなっているので、剪定や植替えをする場合はその後の成長を考え高温ストレスの低い春先(最低気温10°以上〜)に済ませた方が良いですね。


バラの葉先が萎み、シェフレラの葉が一部枯れた…

一部の葉が枯れたシェフレラ
一部の葉が枯れたシェフレラ

ベランダの植物には最低気温が25°以上になると肥料(液体肥料も)は与えません。

高温ストレスで肥料を処理しきれなくなるからです。(人が夏になると食欲が無くなる感じです😅)

肥料の代わりに高温ストレスを緩和させるためにバイオスティミュラント資材「ストレスブロック」を毎年投与しています。

人 :栄養ドリンク
  ↓ 
植物:バイオスティミュラント資材

ストレスブロックはを使うようになってからは、高温期のヘタり方が改善され夏後の気温が低下してきてからの回復が早くなっています。

ストレスブロックに含まれている「フルボ酸、アミノ酸、ベタイン、多糖類、ミネラルなど」は、植物の根の発育促進や栄養吸収をあげる効果があるので高温・低温期による環境ストレスに耐えられます。

ただ、今年のバラ(ダナヒュー)は涼しくなった10月後半、これからって時に葉先が萎んでしまいました

頼みのストレスブロックだけでは対処しきれなかったのでしょうか…


葉先が縮んだり葉が枯れた原因はカルシウム不足?

人の身体はストレスを感じると大量のビタミンCが消費されます。

夏にゴーヤやピーマン(バイタミンCが多く含まれています)を食べたくなるのは、暑さ(ストレス)で失ったビタミンCを摂取しようとしているからですね。

植物たちは環境ストレス(高温・低温)によってカルシウムが不足します。

ストレスで人は  : ビタミンCが不足する
ストレスで植物は : カルシウムが不足する


新しい部分が弱くなることでカルシウム不足を判断できます(生長点・新葉・根・花・実)

主な症状

あなたの植物にこれらの症状の植物はありませんか?😀


おすすめは液状のカルシウム剤

カルゲンβ
液状カルシウム剤

カルシウムは「骨格をつくる栄養剤」と考えてよさそうですね。😄

カルシウムは植物の体内で移動しにくいという性質があるので、水に希釈して霧状にして弱った葉や茎に直接吸収させましょう。


ストレスブロックとカルシウムで夏を乗りきる

ストレスブロック
体力の回復にストレスブロック

来年はストレスブロックは高温で弱った体力の回復に使用して、カルシウム剤は少量を春から定期適に与えて骨格の補強をして高温期には強くしたいと思います。


まとめ

・夏に枯れた弱ったりした植物(花うらら、セダム、トパーズ、ムーンフェアリー)
・夏に元気だった植物(サボテン、猿恋葦、月兎耳、ネオレゲリア、ペラルゴニウム・シドイデス)
・カルシウム=壊れにくい丈夫な体をつくる「骨格を作る」
・ストレスブロック=ストレスで弱った体力の回復

みなさんは、今年の夏はどんな植物を枯らしてしまいましたか?

最近の夏の高温は異常で長く続く傾向にあるので、ストレスブロックとカルシウムを使って高温対策をしてみてはいかがでしょうか😊


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この記事を書いた人

499トンタンカーの機関長として働くかたわら、自宅のベランダや船室で植物を育てています。
このブログは、ガーデニング初心者の妻や孫娘に楽しさを伝えたいという思いから始めました。
限られたスペースでも植物と楽しく暮らせ、実体験をもとに、
簡単でわかりやすいアイデアをご紹介しています。

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