機関長、いよいよドックですねぇ
そうだね。1年間よく頑張ってくれたから隅々メンテナンスして
船にもリフレッシュしてもらうね
アイコンから察していただけるように本業は内航船の機関長をしています。
今回は少し園芸から離れて内航船のドックのお話をさせていただきます。🚢
合いドック
ドックとは、船を点検、修理、改装するために使用される浮きドックに船を載せて船が浮かんでいる間に、底部外板についた貝や海藻類を洗い落とし塗装して、そのほか船体の修理や、エンジンの整備など、さまざまな作業が行われます。
"合いドック"とは3年毎にある中間検査と5年毎にある定期検査の合間に行われるドックのことです。
上架(船体を海からあげます)
船首の右前方の浮きドック(注水して沈んでいます)のところまで来ました
慎重に浮きドックにセットされた後、海水が抜かれ徐々に浮上してきます
船底が見えるくらい浮きました
船首から船尾まで貝と海藻がびっしり付着しています… 速力が出ない筈です😅
洗浄
回転式ノズルの高圧水ポンプで洗浄していきます。
見ていて楽しくなるぐらいに良く落ちます😄
塗装(船体船底)
貝や海藻を落とした後、外板の鉄板が暴露した場所には第一塗装(プライマー)をします。(錆止め塗装)
塗装ペイントは船体のブロックごとに適したものが使われます。
特に船底部分は1年間海に使ったままになるので、塗料が少しずつ溶けながら貝や海藻が付きにくくするペイントが使われます
機関室(分解)
主機(メインエンジン)のヘッドカバーを外して陸上げし
吸気排気弁を分解整備します
補機(発電機)も同様にヘッドカバーを外して陸上げし
吸気排気弁を分解整備します
ドック中の機関室は工具類や部品類で足元がいっぱいになります
整備後、元通りに組み上げられました
船外だけでなくエンジンもリフレッシュしてもらいます😁
下架(ドックアウト)
浮きドックに注水が始まり船尾後方が浸かり出しました
ドックと船とを結ぶウォークラダーが外されるので急いで乗船します😅
航海計器やエンジンの調子を確かめるために試運転を行い今回のドックは終了になります
1時間ほどの試運転を行い、何のトラブルも無かったので早速積み地に向けて出航します🫡
今回は園芸のお話ではなく仕事のことを取り上げてみました。
ドックについては割とレアな情報ではないかと思いますがいかがだったでしょうか😄
コメント