” よくじょうへん ” 翼状片 と書きます。
[浴場編] 温泉の話でも ましてや [欲情編] コウフンした話でもありません。😁
これは昨年末に右目の手術を受けた時のお話しです。
翼状片について
まずは、翼状片がどのような疾患なのか簡単にしますね。
翼状片は目頭側の白目から黒目(瞳)に向かって半透明の膜が徐々に覆いかぶっさてくる症状の疾患です。
症状が進むと膜が瞳を引っ張って焦点が合わさりにくくなり、視力が落ちたり乱視がひどくなって日常生活にだんだん支障が出てきます。
翼状片になる患者の多くは年配者なのですが海で仕事をする漁師さんもなる人が多くいるようです。
前職が漁業だった私も45歳くらいから徐々に見えずらくなってきて、最近は乱視の進行が進み夕方は特に見えずらくなっていました。
最近、車の運転を夕方していて信号が見えずらくなってきた為、さすがにもう治療しないといけないなと思い、昨年末手術を受けました。
心が折れそう
ただ、この手術がとても辛くて…
手術の様子をちょっと想像してみてください。
眼球の手術って
「見えるんですよね!」
全身麻酔をしてもらって眠っているうちに全てが終わってるぅ。
なんて事はなく、
とにかく「見えるんです!!」
正確に言うと まぶたを閉じれないんですよ。
術中、先生からは
「ちょっと右みて〜、ハイ今度はちょっと左下みて〜」
とか言われるんです…
術中、「先生、もう無理です。」と何度言おうと思ったことか…
心が折れそうになりながら、どうにかこうにか最後までこらえ切りました。
テンション ダダ下がり
手術が終わり手術椅子から降りる時には、ぐったりして暫く立てませんでした。
当然、帰宅してからもテンションはダダ下がりで、親父ギャグやダジャレの一つも言えないくらいの私の落ち込みように家族は心配しておりました。
手術の一通り事を家族に言った後は、患部がゴロゴロしていたので痛み止めを飲み疲れもピークだったので早々に寝る事にしました。
恐怖した夜
事件はその夜に起きました。
ベッドに横たわっても目のゴロゴロが気になりすぐには眠れませんでしたが、やがて薬の効果か出てきたようでいつの間にか眠っていました。
数時間が経った時、「何か匂うなぁ」と薄ぼんやりと感じました。
意識がだんだん戻るにつれ、「この匂いははたして何の匂いなのだろう」と考えました。
なんか きな臭いような匂い…
!
すぐに私は眼帯に手を当てました。
眼帯が湿ってます…
.. … …. ! もしかして目が腐った..
えーー マジでーーーー!
半ばパニックになりそうな中、家族を呼ばねば!と思いスマホを探そうと枕元をゴソゴソやっていると
何か湿ったものに触れました。
ハッとして手を離した後、恐る恐るもう一度触れると湿った細い棒のような感触。
暗闇の中、湿った棒がある辺りに集中していると
「なんか匂う」 スティック状の棒の辺りから!
!! そこで謎が解けました。
寝る前、リビングで家族と話していた時 テンションがダダ下がりの私を心配した息子が
自分の部屋で以前使っていた気分がすごく落ち着くフローラル系の芳香剤を後で持っていくよ。
と言ってくれていた事を。
安堵と笑い
湿った細い棒というのは木製スティックを瓶に刺して使う芳香剤の棒だったのです。
芳香剤もほのかに香るくらいなら心地よく眠れるのでしょうが、鼻のすぐそばで香ってくると
それはもう ” キョーレツ ” です。
キョーレツな匂いの中で「ダメだ、目が腐ってしもたと」と思い、「すぐに病院に行かなんとだろか」とか「失明すっとかなぁ」とか本気で考えていました。
本気で心配した分、腐った臭いではなかった! と理解できた時は本当にホッとしました。
息子が私を心配して気分が落ち着く香りをそっと置いてくれていた事を思うと
感謝と安堵でいっぱいになりました。😭
「息子よ、ありがとう。」
出来れば次は、枕元でなくもう少し離れたとこに置いてくれるとありがたいな。😁
翌日、家族に昨夜の事を話すと大爆笑されました。 😁😁
我が家ではこのような面白ごとがしばしば起こります。(大半は私ですが💦)
他にも 「お袋のB-29の話」 や 「娘の裏山の話」 などなどとっておきが
あるので追々UPしたいと思います。😄
10ヶ月が経った今、再発することもなく乱視も軽減されてすっかり良くなりました。
翼状片を患って、これから手術される方はくれぐれもフローラル系の芳香剤の置き場所にはお気をつけ下さい。😁
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